周囲に流されずに決めた自分の進路

早くから決めた「人とは違う就活以外の道」

今回リサーチさせていただいたのは、都内の大学に通いながら心理学を学んでいる、現在 2 年生の U さんです。
教育心理学に興味があり、大学院への進学を希望しているUさん。将来は臨床心理士を志しているそうです。
昔から一人で考え事をする時間が長く、考えたことを日記に書いたり、 twitter に投稿したりすることが多かったと言います。その「一人で熟考する」経験から心理学に興味を持つようになりました。
大学入学後、その志を強める出逢いがありました。国際交流やボランティアなどの活動をするサークルに入った U さん。そこで発達障害を持つ同期の学生と知り合います。その人は「みんなが当たり前にできていることがなぜ自分だけできないんだろう?」と悩み苦しんでおり、その姿はU さんの心に「自分が何か役に立てることはないか」という強い気持ちを芽生えさせました。
臨床心理士になって悩む人の役に立つため、U さんは就活はせず、大学院に進学して臨床心理士を目指すことを決めました。

早い時期から、自らの強い気持ちで進路を決定した U さん。その姿から、進路決定という大きな選択には自分の気持ちという強い軸が通っていないといけないのだと強く実感させられました。

「みんなやってるから」という理由だけで

そんな U さんに就活について思うことを伺ってみると、「私のサークルには『 3 月から 8 月頃までごっそり就活で時間を取られるのは時間と労力の無駄だと思う』と不満を言う先輩がいて、私もその気持ちがわかります。一学年上の先輩方(今の 3 年生)のほとんどが春からセミナーやインターンシップに時間を割いているのを見ると、それもやるべきことなのは分かりますが、自分の道を見据え、その上で学部の勉強などをしっかりやるべきだろうと思ってしまい、正直受け入れがたいです。『みんなやっているから』という理由だけで、勉強を潰してまでセミナーに全力投球するのはどうなんだろうと思います」とおっしゃいました。

自分の進路に対し強固な軸を持つ人にとって、「時期が来て、みんなが就活を始めたから」と闇雲に奔走する姿は「地に足が着いていない」と見えるのかもしれないなと思いました。

直接関係のない自分にまで・・・

さらに、早々と内定を獲得した 4 年生の先輩が就活支援団体を設立し、セミナーを開催しているそうなのですが、その団体から Facebook の「いいね!」や twitter のフォローを要求されたり、ダイレクトメールが送られてきたりするため、煩わしいと感じることも多いのだとか。

自分に関係もなければ興味もないことへの「いいね!」やフォローを求められ、欲してもいない情報を送り付けられるのは、誰だって勘弁して欲しいことだろうと思います。
いかに大学生の間で就活が白熱しているか、重大なイベントになっているかが垣間見えました。

就活は人生を決定する大きなイベントであるが故に、良くも悪くもその影響力は大きいものです。
今回のリサーチで、周囲に影響されてばかりではなく、「自分にとって必要なら就活を利用する。必要でないなら利用しない」という主体的な姿勢が大切だと感じました。

RESEARCHER
SSI 藤井 健史 Takeshi Fujii
SSI 藤井 健史 Takeshi Fujii
2013年に明治大学を卒業し、現在は自分の道を模索しています。卒業後、食品の会社に入社しましたが、自分に合わないと感じ 1年で退職しました。 そんな「会社とのミスマッチ」を経験する人がひとりでも少なくなるように、調査に励んでいきたいと思います。
フキダシ
就職リサーチにご協力いただける方を募集しています。
みなさんの就職体験談などもお寄せください。
Research フォーム